本日は学生時代から大変お世話になった
國學院大學文学部哲学科 宮下誠教授の一周忌です。
時が経つのは本当に早いです。
一昨年、某フェローシップの推薦状を宮下教授に執筆していただきました。
私の良さや可能性を熟知し、的確な言葉で表現してくださったことに対して、
御礼の気持ちと、これからのより一層の努力の決意を込めて、
一周忌の本日、その推薦状に書かれていたことを紹介してみます。
その文面は温かく示唆に富んでいましたが、特に心に残っているのは、
私の作品や作風に関して、次のようなことを書いてくださったことです。
1、一貫した姿勢で制作されているものの、明らかに様式的変化や
新しい試みへの積極性の増大が見られる。
2、心象風景をサブカルチャーの大きな動きの中に位置づけられる具象的形象を
用い、独特の「重み」と多彩さを兼ね備えている。
3、日本の活発で創造的なアートシーンの中で西洋中心主義的アートの独裁を
内破する力を持っている。
4、身辺雑記であると同時に心象風景の探査計のような性格を持っており、
活躍がグローバルになればなるほど制作内容は豊かになり
アートシーンに大きく寄与するものとなる。
このように先生に指摘していただいた4つの点に関して、
私は今、以下のような決意を抱いています。
1、様式的変化や新しい試みへの積極性を増大させていく。
2、心象風景を、具象的形象を用いながらも抽象的に、
独特の「軽さ」をより一層独自に磨き、「重み」へと昇華させていく。
3、「西洋中心主義的アートの独裁を内破する力」を自分にしかつくり出せない
作品を制作していくことで身につけていくとともに、伸ばし、発揮していく。
4、身辺と心象風景を、自分自身のリアリティーをもって表現していく。
このような決意のもとで作品を制作することによって、
少しずつでも宮下教授に恩返しをしていきたいです。